Bag/Custom Frame/Shoes

ORIGINAL PORTEUR STYLE BICYCLE
E-ma10周年企画 LOVE Bicycle にてオリジナル自転車のプレゼント企画が有ったのですが、その自転車のデザインから制作までを担当させて頂きました。提案させて頂いたイメージは、E-maはファッションビルですので、沢山の荷物が運搬/積載できショッピングに使える・街に映えるシンプルでキレイな色・古典的で時代を感じさせないデザインです。予算内で収まる様に最大限頑張ったのですが如何でしょうか?
昔から仲良くさせて頂いておりますメーカー様の御協力やビルダー様のおかげなんですけどねぇ・・・(笑)



フレームサイズ:500/タイヤサイズ:650A/
キャリア:GAMOH キングポーターキャリア(株式会社箕浦)
サドル:BROOKS B17(株式会社日直商会)
ブレーキ:DC188レバー・DC750ブレーキ:ダイヤコンペ(株式会社ヨシガイ)
リム:アラヤステンレスリム(新家工業株式会社)
VIVAステム・Dixnaシートクランプ・VIVAシートポスト(東京サンエス株式会社)
フレームバック:metalcraft Japan ハンドメイド


BICYCLE FRAME BAG / order-made
実用性・防水性を考え今回は、合成皮革で作りました。縁取りのスエード風バイアステープは当方の特注品です。
細かい部分への拘りが、作品の完成度に大きく影響を与えるのでココラヘンも手は抜きません、ファスナーはデットストックのCCファスナー(USA)です。YKK製の防水ファスナーを使ったり、本革で作ったりとオーダーメイドですので、ご希望の仕様でお好きな様に制作出来ます。
写真は、ダイヤモンドフレームの内側に丁度収まるサイズで作ったモノです、6箇所で固定するタイプですので、激しい乗り方をされても振れません。少し後方へコンパクトなサイズにしてボトルゲージを取り付けるスペースを設けたりも出来ます。

ダンボール紙等で、内側サイズの型紙を作り、当方へお送りくださいましたら、型紙に沿った形状で”どんなサイズや形状で有っても、1個から御作りさせて頂きます。 問い合わせ:mail: mcjp.jp@gmail.com
 「特別製作車両」よくプレゼントで用いられる「既成品にロゴを入れたダケ」や「色を変えたダケ」は絶対に嫌ですよね!?
プレゼント品で自転車を御検討されています方、是非当方に御相談下さい。
奇抜なデザインから走るタメの本格的なモノまで、自転車メーカーに依頼するよりも安価にて提供できます。
参考 http://mcjpn.blogspot.jp/p/daily.html

ORIGINAL MIXTE BICYCLE osaka cycle event 2012
大阪サイクルイベント(サイクルフェスタ)では、グリコ パワープロダクション様御依頼のオリジナル自転車の制作も
担当、オリジナルのミキスト車を2台(26"27")ビルダーさんに依頼しフレームから御作りさせて頂きました。
絹代さんのブログで紹介されているミキスト車が、それです。http://hurray.kinuyoworld.net/?page=1&month=201203


LEATHER-COVERED SADDLE & HANDLEBAR

サドルとハンドルに同じヌメ革を張ってみました。
ハンドルとサドルの色や質感を合わせると、やっぱりカッコ良いですよね!
今回は、古いゼウスのサドルをベースに使ったのですが、クッションの無いプラスチック製だったので、思ったとおり綺麗に仕上がりました。※作り方は、ヌメ革の特性を利用した方法で、だいたいハンドルに革を巻く時と同じです。
革自体に形がシッカリついていますので、両面テープで簡単に固定したダケで乗っていますが、全く問題有りません。
ハンドルとサドルに革を張ったままで、雨でも革が濡れた”まんま”の使いっぱなしで約半年使用していますが
不具合は出ていません、実用に耐えられる良いモノが出来ました。


LEATHER BAR COVERS/ORIGINAL BICYCLE PART
編み上げるタイプの本革製バーカバー(バーテープ)です。
作りは簡単なのですが、素材選びとサイズの出し方も難しかったのですが 何よりも革にシワがよらない様 縫い上げるのが大変でした!縫い方は一般的にベースボールステッチと言われているに手法です。
現代のブレーキレバーのホルダーは、ブラケットが大きく四角いため、バーカバーの本縫い前に穴空け作業が必要です。
昔のタイプでしたら6mmぐらいの円形の穴が有れば良かったのですが・・・。
ステムとハンドルは取り付けた状態で行います。(オープンクランプステムの場合は不要です)
レバーの取り付け位置に印を着け、その場所にレバーホルダーより少し大きいサイズに切った革を固定しておきます。
まずバーカバーをハンドルに仮縫いし革自体に癖を着けます。
レバーボルダーの固定位置に切り込みを入れたら取り外します。
あとは糸は手に食い込むので、手袋をして縫い上げていけば完成です。
皺が寄ったた場合は、金槌で革を伸ばしながら(革靴の吊り込みに似た感じ)慎重に作業してください。


取り合えず手元に色で作ったのですが、ブルックスサドルのハニー色に合わせた革をタンナーさんに特注依頼して有るので、届きましたら完成させ 商品として販売したいと思います。
取り付けるのが難しいパーツですが、仕上がりはかなり良い感じに成ります。

ハンドルに溝が有る場合は、エポキシパテにて埋めてから、革を張るのですが”この作業は本当に大変”です。
ご要望ございましたら、お受け致しますが高いですよ~(笑)

BROOKS SADDLE CUSTOM : BAR COVER/BAR TAPE
お客様の御依頼でレザーカバーを製作致します。
BROOKS社より販売されているLEATHER BAR TAPEですが、純正品で高価なのに”艶が無く合皮っぽい質感”
が気に入らないので作る事にしました。一番色合わせで苦労しそうなHoney用での素材検討です。
BROOKS SADDLEは、細部の仕上げが粗いですね・・・リベットを真鍮製のモノに打ち換えたいし
少し改造してみようと思います。

革製の座面とレール部分を固定しているリベットの取り外しが最大の難所です。
リベットの事を色々と調べて分かったのですが、”中空リベット”と言う名称のモノで固定されている様です。
(ちなみに真鍮製の中空リベットは、ほぼ製造されておらず、取り付けには専用機械が必要との事・・・)
”リベットの外し方”って私は知りません!
レザークラフトで使われるカシメ等は、喰切(くいきり)という工具でカシメの頭部分を切断(食い切る)するのですが、革にキズが付きます。 サドルに使われている中空リベットは鉄製で硬く、裏面に工具が入る隙間も有りません。かと言って座面側がらだと革にキズが付きますので難しいです・・・。
色々と作業工程をイメージしながら手法を検討した結果、
中空リベットの真中に穴を空け、カシメられている軸部分を削り取りる方法です。うまく取り外す事に成功しましたが大変手間と神経を使う作業で、1時間以上掛かってしまいました。取り外した中空リベットの頭のサイズは実測で9mm厚み1.5mmでした、御参考まで。
それにしてもBROOKSサドル(イギリス製)のコバ(切断面)処理は汚く荒いです。高価なくせに手抜きだと思います!!
同じ革サドルでもIDEALE80サドル(フランス製)のコバ面はキレイに丸く処理されており好感が持てます、形状もシンプルでカッコ良いです。
IDEALの様な形状にBROOKSをカットしても良いかもしれません・・・。
BROOKS B17のIDEALE80 化カスタムとか?サドルにカービングとか?検討中。
あと取り外した座面をレールに固定する方法も考えないと・・・。

上下の幅と先端をカット、サイドに穴を空けました。角は面取りし断面は、磨き完成です。
革製サドルは加工できるのが楽しいですね!少しの加工ですが、イメージはカナリ変わりました。

metalcraft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功 / ツジ イッコウ)


Frame Bag
有ると便利な荷台やカゴですが、スポーツ車(MTB/ロード/ピスト)には似合いません。
利便性とデザインの両立は、難しいところです ”便利&楽チンは服でも何でもダサイのが定説”です!? っで思い付いたのが、フレームバックです。
使いやすく汎用性の有る形状、シンプルで雰囲気の有る感じで・・・っと色々妄想・構想していても、形にしてみないと定まりません。



取り合えずブラウンのグローブレザーとブラウンのスエードを使い”円形で”作ってみました。 私は気質的に色々と転用出来るモノが好きですので、自転車より取り外しても通常のバックとして使える様にも してみましたが・・・どぉでしょうか? 要らないディテールは、もっと省きたいですし。ホリゾンタルフレームとスローピングフレームには問題無く取り付けも出来たのですが、もう少しデザインを煮詰めます。
metalcraft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功 / ツジ イッコウ)

Wading Shoes Repair (CUSTOM BOOTS)
The Ultimate Wading Shoe Designed byGary Borger(Weinbrenner wading shoes)
ウェーディングシューズのフェルトソールを張り替える(交換)御依頼が有りました。
Weinbrennerの靴はRooferLace-To-Toe Roofer が日本でも有名ですが、修理するUltimate Wading Shoeとも何となく共通する点も多く似た感じのデザインです。
まずウェーディングシューズのフェルト交換で問題になるのが、フェルト材料の手配です。
色々なメーカーより補修用のフェルトソール販売されていますが”基本的に、そのメーカー製の靴専用”ですのでサイズ・形状・素材的に、Ultimate Wading Shoeに使えそうなモノは有りませんでした。
惜しいモノも有ったのですが厚身が有り過ぎだったり高価なわりに軟らかかった(繊維が詰っていない)です。
いつも素材を探す時に思う事ですが、”特殊なモノになるほど汎用性に優れたモノは売っていません”し、有っても購入するさいのロットが多過ぎます・・・。しかし、フェルトソールって思っていたより高価で驚きました!(ビブラムソールが買える程の値段)

今回は”できるだけオリジナルに近い仕様で!”との事ですので、探しに探し何とか手に入れたのですが”やっぱり高価”でした。厚さは7~8mmでウール製では無く、水に強い合成繊維のタイプで糸が詰まったコシの有る丈夫なモノです。
まずはフェルトを剥がすのですが、安価なモデルでは接着しているダケなので簡単なのですが、Ultimate Wading Shoeは本格的な作りがされております。細革(ウェルト)とソールを貫通した出縫いにて固定されているのですが、フェルトソールで出縫いは必要なのか?は疑問です。
革底やゴム底なら出縫いすれば、糸の摩擦等で”より頑丈にソールを固定”できるのですが、フェルトは革やゴムに比べると”スカスカ”ですので・・・。 っまそんな疑問はさて置き、ステッチを全て解きソールに熱を加えながら剥がします。
完全に外れたら、接着する面にはペーパーを当てておきます。 
フェルトの切断するラインを現物より少し大きく書き、ラインそって裁断します。
フェルトと靴を圧着し、余分な部分は革包丁で削ぎ落とします。
おおまかにグラインダーでコバ面(断面)を合わせて、出縫い屋さんにて特殊なミシンで縫い合わせてもらいます。
大変ですね・・・ソールの張替えは、以上の作業で、だいたい7時間ぐらい掛かってしまいました。
出縫いが完成(ソールの裏面にステッチが出ています)し、カカトにフェルトを接着後、キレイにグラインダーで成形したら完成です。フェルト材はグラインダーで削ると溶け易く汚れ易いので大変でした。(実際、少し汚してしまいましたスミマセン)
御依頼頂いた方はこのブーツを履き三日間”渓流釣りの大会”に出場されるそうです、渓流釣り(川)は良いですよね・・・私もイワナ釣りに行きたいです、イワナの炊き込み御飯が大好物なので。
フェルトソールの交換で御悩みでしたら、何なりと御問い合わせくださいませ!フェルト材のみを御譲りする事も可能です。
 metalcraft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功/ツジ イッコウ)

Handmade Moccasin Boots 3/4  (CUSTOM BOOTS)
只今製作中のモカシンブーツで使う、リングを真鍮材にて製作しました。
販売されている部品を利用しようとも考え、探しはしたのですがヤッパリ希望する材質/仕上げ/サイズのモノは有りません。
理想が高ければ高いほど、思う様なパーツは高い確率で本当に有りません!(笑)
無いなら作るがMottoですので、今回はブーツに取り付けるので5φ(5mm)の丸棒を利用したいと思います。
4φ(4mm)までなら、リング状に加工した経験も多々有るのですが、5φ(5mm)は今回が初めてで加工性(素材の硬さ)に不安が過ぎります。
私が使う真鍮材は、ホームセンター等で販売されている比較的軟らかい銅成分が多いモノでは有りません。
赤っぽさが強い色で”真鍮らしさ”を感じ取れ無いため、一般的に切削用として用いられる”非常に硬い”タイプを使っています。そのため加工が大変難しく、何回も焼きなまし少しづつ曲げて(手曲げです)行きます。

本体は完成、あとはソールの制作と取り付けです、どんなソールにするか・・・?
metal craft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功)
内径35mmの円形に加工→切り出し→形状補正→切り口をロー接→成形→仕上げ研磨。(作業工程は指輪の製作と同じです)通常ですと研磨(キレイな状態)で終了ですが、革靴(モカシン)に取り付けるたけ雰囲気が合う様、最後に強制酸化させ発色を抑えて完成です。
金具も出来上がりいよいよ終盤です、ベルトを裁断しbrass ringを組み込みモカシンに縫製しました。

Handmade Moccasin Boots 2/4  (CUSTOM BOOTS)
何とか全てを縫い終えました。
手縫い作業だけで、4時間ほど掛かかり本当に大変でした。
っがその努力・労力が報われない、事実が発覚!
 
右側の靴・歪んでいます、捩れています・・・。
糸の”tensionテンション”が一定で無いと、靴の形自体が変わってしまう”軟らかい革”を使用している事と、靴のセンターを把握しにくい仕様で有る事等、様々な可能性が有ります。
最初から懸念していた事態では有ったのですが、実際目の当たりすると辛いですね・・・。
二度と同じ失敗を繰り返さない為、原因の追究と対策を十分に行い、縫い直します!!
靴のサイズが大きいので、縫い合わせた距離も長く糸を全て解くだけでも大変やぁ
歪みの修正も完成、いよいよ”靴らしく”成ってきました。
metal craft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功)
Handmade Moccasin Boots 1/4  (CUSTOM BOOTS)
私は昔からモカシン(Russell Moccasin/ARROW moccasin等が有名)が好きで永年愛用しております。
今から13年ほど前、初めて出合ったのがJ.L.Coombs Ring Moccasinでした。
分厚い革で作られたそれは、無骨で古臭くて最高にカッコ良かったのを今でも鮮明に覚えています。
Moccasinhは、インディアンモカシンとも言いますが元来全て手作業で作られていた靴です。
想像するに、カット・ハンマー・ハンドパンチ・ハンドシェイプ・ハンドソウと言った基本的な手法で作れそうです?
私のモノ作りも、手作業 (Handmade)が主体ですので、手を動かす事に変わり有りません。
一応革関係の作品も作っておりますし、Ring Moccasinを作ってみようと思います!
 使用する革は約6mm厚の軟らかいカウハイドを利用し、靴を構成するパーツを裁断してゆくのですが、
流石にパターンが分かりません。
困った時は本職さんに聞くのが一番、さっそく友人の”靴職人様に無理を言って型紙を引いて頂き”何とか事なきを得ました。 型紙を革に合わせ、目打ちで罫書(ラインが見えにくい革なので今回は銀ペンを利用)裁断してゆきます。
通常だと革包丁を垂直(90度)に当て、断面が直角に成る様に裁断するのですが、革を重ね合わせて縫製すると厚みが増し、不細工に成ります。(薄い革を使うとイメージに合わなくなり、手縫いで縫製する意味が薄まります)
モカシンは、私が思う最も手作りらしい手法”掬い縫い”にて組み立てたいと思います。
掬い縫いを取り入れるために、カットする断面を45度にするのですが・・・・!
45度の部分と90度の複合的な箇所や、細かいアールも有り、またもや難題が降りましたかかって来ました。
様々な工具の利用や効率的な手法を、何日も検討・試行錯誤しましたが、結局の所 革包丁にて地道・慎重に進めるしか方法は有りませんね。
結局、裁断だけで2日も掛かってしまいました、不慣れな作業だと言う事を差し引いても、思っていた以上に靴作りは大変です。組み立てたさいに目立つ箇所(コバ面・断面)は、ただ切っただけの状態では、違和感が有ります。
ヌメ革等を利用した場合は、角を取り磨くと言った一連の仕上げ作業を行うのですが、軟らかいカウハイドでは難しいです。
試験的に、顔料でコバ面を固めて無理やり仕上げてみたのですが、 たいして良い状態にも成りませんでした。
雰囲気重視の仕上げに方向転換する事にし、ペーパーを当て毛羽立たせ、自然な感じに纏める事にしました。
 裁断したパーツを縫って行く準備を行います。
革の真中に糸を通すため針を通す下穴を空けていき、革と革を突き合わせて縫い合わせます、ちなみに縫い針は自分で縫い易い角度に曲げておきます。使う糸はロー引きした太い麻糸で、”手縫いらしさ”を重視したミシンでの縫製が不可能な仕様です。

軟らかい革を使うと、断面の下穴位置が全く見え無ず大変です、一穴づつ手探りで確かめながら
縫い進めます。使った糸が太過ぎたのか?大変縫い難く指が痛いですが、インパクトは最高ですね。


余談ですが、私は何か作るさいに重要視するのは”意味”です。
何故、こうでなければ成らないのか?と言った理由(backbone)が必要だと常常考えています。
ミシンが使える仕様(縫製方法)なら、それを使えば良い事なので”わざわざ手間を掛ける”必要性は
薄い”かな・・・?思います。 機械を使えない仕様や手縫いでしか利用できない糸を使うからこそ、手作りする意味が成り立つのだと思うためです。そうして作られた作品は工業製品とは際立て違い、存在感や雰囲気の有るモノに成りますので!
metal craft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功)